飲食店の経営者やシェフたちにとって、新しいメニューを考案するのは難しい課題の一つでしょう。しかし、その答えは意外と身近に隠されています。私たちは多くの飲食店のレシピ開発を担当してきたプロフェッショナルとして、簡単で効果的なメニュー考案の方法をお伝えします。
1. 業務用食品メーカーのレシピサイトを活用しよう
外部に発注することなく、最新のトレンドやアイデアの情報を得る方法として、業務用食品メーカーが監修しているレシピサイトを利用するのがおすすめです。これらのサイトは、さまざまな商品やレシピが掲載されており、トレンドを押さえたレシピが盛りだくさんです。無料で使えるため、費用もかかりません。
2.すでに仕入れている食材をベースに考える
新しい食材を仕入れることなく、既存の食材を活用することで、無駄なコストを抑えることができます。業務用のレシピサイトで提供されているレシピの中から、自店で使っている食材を基にしたレシピを選び、それを元にアイディアを広げてみましょう。
3. 「業務用レシピ」に焦点を当てる
家庭用のレシピと業務用のレシピは、根本的に異なる考え方で作られています。
・家庭用のレシピは「決められた時間に、決められた相手に対して、決められた量を作る」お料理向け。
・業務用のレシピは「長い営業時間に、多くのお客様に対して、オーダーに準じて作る」オペレーションマニュアルです。
このように、考え方が異なるのですが、業務用レシピは量産に適しており、さらに効率的に調理する方法が詳細に記載されているので、店舗運営において非常に役立ちます。
4. トレンドとオリジナリティを取り入れる
業務用食品メーカーのサイトで提供される新しいトレンドやアイディアを取り入れることで、お店のメニューをより魅力的にできます。
ただし、そのままのレシピを採用するのではなく、自店の特色やお客様のニーズに合わせてアレンジすることで、他店との差別化を図ることが大切です。
このオリジナリティの部分が難しい、と思われる方が多いのですが、店舗のお客様の顔を思い浮かべるとアイデアが湧いてきます。
・男性の方が多いのであれば量を多くしてみる
・女性の方が多いのであれば、SNSに載せたくなるような盛り付け方を工夫する
・メインのメニューをオーダーしてもらい、サイドのような位置付けとして量を少なくしてみる
・テイクアウト需要が多いので、テイクアウトメニューの見せ方にする
・ランチ需要が高いため、オーダー後に早めに出せるような、メニューにする
このように、来店されるお客様の属性に合わせて考えることで、オリジナリティあるアイデアが湧いてくるのでないでしょうか?
5.まずは作ってみましょう
営業時間の合間などに、業務用食品メーカーのレシピを参考に作ってみてください。
業務用食品メーカーのレシピは再現性を重視しているため、レシピ通りに作ることでメニューを作ることができると思います。
6.オススメの業務用食品メーカーのレシピサイト
お勧めするメーカーとその理由、リンクを下記にまとめました。(2023年8月更新)
キユーピー株式会社 業務用商品のレシピ・メニュー
季節のお勧め企画やメニューに関する情報誌も発行しているキユーピーの業務用食品のレシピサイトです。
お勧めする理由としては、ドレッシングやマヨネーズなど、飲食店で欠かすことのできない食材を扱っており、さまざまなレシピを具体的に提示しているからです。
サラダドレッシングを活用した麺類やご飯物、お肉料理まで、その応用幅は大変広く、1本のドレッシングでここまで数多くのメニューができることに驚くことでしょう。
参考リンク キユーピー株式会社 業務用商品のレシピ・メニュー
ポッカサッポロ フード&ビバレッジ株式会社 業務用商品のレシピ・メニュー
レモン果汁でおなじみのポッカサッポロ。厨房にはレモン果汁がある店舗も多いのではないでしょうか。
お勧めする理由としては、レモン果汁はドリンクやメインメニューまで幅広く使うことができ、サイト上ではそのアイデアやトレンドの情報が豊富に掲載されているからです。会員登録は必要ですが、メニュー幅の広がり・定期的なトレンド情報の更新からも、定期的に情報収集に使いたいレシピ・メニューサイトです。